持続可能なわさびの自動栽培に取り組むアグリテックベンチャーの株式会社NEXTAGE(以下、 NEXTAGE/本社:東京都目黒区祐天寺2丁目13-4、代表取締役:中村拓也)では、2023年12月18日(月)に、「真妻わさび」を場所を選ばず栽培可能な『わさび栽培モジュール』を株式会社マクニカ(以下、マクニカ/本社:横浜市港北区新横浜1-6-3、代表取締役社長:原 一将)に初導入及び設置を完了いたしました。

■『わさび栽培モジュール』とは
『わさび栽培もジュール』は、わさびの水耕栽培に必要な設備を40ftサイズの断熱コンテナの中に格納しパッケージしたわさび専用の小型植物工場です。わさび栽培に最適な環境を実現することが可能で、露地栽培の約半分の期間で収穫することが出来ます。

栽培に必要な知識やノウハウについては、モジュール内に設置したカメラ、センサー情報を元にNEXTAGEが現状分析を行い、的確な栽培作業をお知らせしながら“わさびを栽培”するもので、デジタルテクノロジーを活用し、誰でも、どこでもわさびを栽培することが可能になるという画期的なわさび栽培モジュールなります。
■マクニカが横浜初のわさび栽培施設導入に至った経緯
マクニカがわさび栽培施設導入に至った経緯は、同社がNEXTAGEの開発した『わさび栽培モジュール』を販売するための実験の場として、機能、植物工場運営・拡販に必要なノウハウを獲得し、販売におけるサービスレベルの向上を目指すことにあります。
また、コンテナ式の規格製品版としても初の導入となり、断熱、保湿性などわさび栽培に欠かせない環境を整えたものとなっております。一方、 NEXTAGEでは、栽培主体者となるマクニカに対し、わさびの葉の成長度合いなどを遠隔環境から監視し、AIでの判定や、必要に応じて人的なサポートを行うなどのサービスをサブスクリプションモデルで提供していきます。
■わさび栽培モジュール概要

定植した『真妻わさび』
・サイズ:40ftハイキューブコンテナ相当 定植可能株数/約1,800株
【参考量】わさび1,800株 寿司店2店1年分(年間平均使用量90kgと仮定)
*一人あたりの使用量8g×平均来店数36.5人×330日より算出
*平均来店数は厚生労働省「飲食店営業(すし店)の実態と経営改善の方策」より
・生産品目:わさび(真妻種)
・主な設備:栽培装置(LED照明含む)/空調調整機/水温調整機/二酸化炭素供給管理装置/手洗場
・設備構成:栽培室と管理室を設けることで、栽培室内の衛生管理を行うことが可能。
■株式会社NEXTAGE 代表取締役 中村拓也のコメント
わさびの自動栽培の実現に向けて開発しておりました『わさび栽培モジュール』を、自社の開発用途以外で初めて導入させていただくことになりました。今回、ユーザーであるマクニカ様主体で栽培が実現できれば、まさに「誰でもどこでも」わさびが栽培できることになります。物流の2024年問題が取りざたされている中、モバイル農業によって地産地消が実現できれば、今後は、日本のみならず、世界中に『わさび栽培モジュール』を展開し、供給不足となっている市場に安定をもたらしながら、更には新たな消費者を生み出すきっかけにもできると期待しております。