ー “育てる”から“届ける”フェーズへ、大きな一歩を実現 ー
わさびの植物工場を開発・提供するアグリテックベンチャーの株式会社NEXTAGE(以下、 NEXTAGE/本社:東京都目黒区祐天寺2丁目13-4 代表取締役:中村拓也)は、自社施設や栽培事業者へ提供したわさび植物工場で生産されたわさびの葉茎について、豊洲市場の老舗青果卸「芋松」様、大阪市中央卸売市場の「井上商店」様への定期出荷を開始いたしました。このほか、首都圏のスーパーや飲食店様でも既に初回ロットの提供を開始し、今後の安定供給が期待されております。
■ わさび栽培モジュールや自社施設で生産されるわさび と今後の見通しについて
NEXTAGEは、安定的かつ高品質なわさびの通年栽培を実現するため、独自の栽培ノウハウと環境制御技術を掛け合わせた「コンテナ型植物工場」を開発。これまで“挑戦”のフェーズとして研究・開発・実証に注力してまいりましたが、このたび、各所のプロフェッショナルバイヤーの厳しい目にかなう品質が認められ、商流の第一歩を踏み出すこととなりました。今後は、わさびの葉茎にとどまらず、根茎を含む“丸ごとわさび”の提供や、加工品開発への展開も見据え、さらなる価値創造を進めてまいります。
■ 販路開拓でわさび栽培モジュール拡販におけるユーザー最大の懸念を払拭
NEXTAGEが開発、提供するわさび栽培モジュールは、「どこでも誰でも」わさび栽培を可能とする製品ですが、農産物や食品の製造・販売など、これまで関わったことのない事業者でも手軽に農業参入が実現できるため、いわゆる出口の課題(収穫物の販売先確保)が、導入検討の際の最大の懸念となっていました。NEXTAGEはこの課題を解消する為、まずは自らが栽培した収穫物で販路開拓を実施し、今後のユーザーが生産する収穫物についても販路開拓のサポートや委託販売のサービス化などで、モジュールの拡販を目指します。
■豊洲市場 株式会社芋松 取締役 伊藤氏のコメント
店頭販売では、天候や季節、その他外的要因によって売れる、売れないの波はどうしても避けられません。ただ、卸事業者として、お客様が求める時に期待に応えられないというのは極力避けたいので生産者さん、とりわけNEXTAGEさんのような植物工場事業者に対する一番の期待値は、収穫物の安定供給です。欲しいときに欲しい分が手に入る状況を担保いただけるのは、小売流通に関わる身としては、非常に重要かつ価値のある事だと感じます。是非、御社の取組みで生産量を増やし、わさびの安定供給を実現していただきたいです。

■大阪市中央卸売市場本場 株式会社井上商店 仕入れ・販売担当 市川氏のコメント
葉わさびは通常、露地栽培だと6月でシーズンが終わるのですが、NEXTAGEさんのように年中安定して供給できる体制は非常にありがたいです。季節に左右されず、継続して取引できるのは市場としても大きな強みになります。また、レシピQRコードの付属も非常に好評で、お客様からも好意的な声をいただいています。葉わさびだけでなく、今後は根茎の展開にも大きな期待を寄せています。
