次世代研究開発事業

Research and Development for the Future of Wasabi

高機能わさび苗の実現

ウイルスフリー(無病)苗の実現

露地栽培で問題となる軟腐病や墨入病などの病害を回避することが出来る、ウイルスやバクテリアなどの病原菌に感染していない健全な苗の開発することで、生産者の作業負荷を軽減し、生産事業者の収益性を向上させること目指します。

均一な品質の実現

現在流通している苗では個体差が出やすく、生育や収穫物の大きさ・品質が揃いにくいという課題を、これまでの栽培技術開発の知見を活かすことで、生育が揃いやすく、品質が安定しやすいわさび苗の供給を実現します。

安定供給体制の実現

露地環境での育苗は、季節や天候の影響を受けやすく、特に夏季高温期には生産が困難になるため、苗の供給が滞る自体もありました。屋内の管理された環境で苗生産を行うことで、短期間に大量の苗を効率よく生産し、年間を通じて安定的に苗を供給する体制を実現します。

優良品種の維持・普及

優れた形質を持つわさびを、その特性を損なうことなく次世代に引き継ぐため、屋内の管理された環境で生産を維持し、広く普及させることを目指します。

わさび専用養液の開発と養液管理システムの開発

わさびに最適化した養液の開発

植物工場での水耕栽培では、レタス、ハーブをはじめとする葉物野菜などが多く栽培され、それに用いられる養液の栄養組成も、葉物野菜に最適化される形で調整されていることが多く、根茎を食べるわさびにとって最適な養液とは限らないことから、わさび栽培そのものの品質向上にむけて、わさび“専用“養液を開発します。

栄養供給管理システムの開発

わさびの成長段階(育苗期、根茎肥大期など)に合わせて、必要な栄養素の種類や濃度を精密に調整した溶液を供給するシステムを開発。これにより、無駄なく効率的な養分吸収が促進され、生育速度の向上や根茎の肥大化、栽培環境が均一になることによる、個体ごとの品質や収量にばらつきが出にくく、安定した品質のわさびを供給しやすくなります。

食味・内容成分調整の実現

溶液の組成を調整することで、わさびの辛味成分(アリルイソチオシアネートなど)や香り成分、その他の機能性成分の生成に影響を与え、品質の安定や特定の成分を強調した製品開発が可能になります。

肥料・水の効率管理の実現

使用する水や肥料の量を正確に管理するため、養液タンク内をモニタリングすることで、過剰な養液の減少などわさび生産時の問題事象をリアルタイムに確認、対処出来る様にします。もともと、従来の土耕栽培や一般的な水かけ流し栽培に比べて、水・肥料の利用効率が高い水耕栽培ですが、このソリューションに効率性が大幅に向上します。


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